初めてこれから登る8000m峰の姿を見たとき
「あのてっぺんに行ったら、どんなかんじなんだろう?」
という夢に胸がふくらんだ。
そして今は、
「酸素ボンベを持たないで、どのくらい高いところまで登れるんだろう?」
という好奇心にわくわくしている。
最初は「カッコいい」から始まった山登りだけど
ヒマラヤの神々との出会いが
「限界をつくっているのは、自分だったんだ」
ということに気づかせてくれた。
想いの力は、集中力と確信を生みだす。
そして、時間や自我を超越してからっぽになる。
からっぽの体験は、穏やかな幸福への入り口だった。
そんな思わぬ贈りものを、言葉で表現できたら・・・。
これが、私のもう一つの夢である。
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