また、フロー状態尺度のどの因子が、「快感情と動機づけ」と関連しているかを検討するため、重回帰分析を行った。その結果、「自己目的的経験」、「明確なフィードバック」、「注意の集中」が、「快感情と動機づけ」を説明する要因として適切であることが示された。 このことは、快感情と動機づけをともなう没入体験の条件は、@行為そのものが目的になっていること、A自分が適切にふるまっているかどうかについての明確な手がかりがあること、B注意を集中していることであることを示している。