カエル からっぽクラブ2004年度初登山 明神ケ岳に参加された方にお話を聞きたいと思います。私は雪の翌日だったんでパスしてしまいました。数日前の天気予報では降雨量40%だったんですが、うってかわってすばらしい天気でしたね!
大久保 ほんとに天気予報がハズレてよかった!でも前日が雪だったので、2つのコースを用意して、朝集合してから行き先を決めることにしました。雪の「明神ケ岳」と、雪のない「幕山」です。みほさんとみどりさんが元気よく「明神ケ岳」に挙手、で決まりました。
カエル みほさんとみどりさんは、やっぱり雪景色がみたい、ということで選ばれたのかな?
みほ いや〜、特に深くは何も考えてなかったんです。なんか直感でそっちに行きたいな、、みたいな。
みどり 年末に雪の高尾に行きまして、すごく景色がきれいだったんで、、。今回も雪景色に期待しました。そうそう、小田原から登山口までのアプローチで富士山見えたんです。
カエル それはよかったですね!初登りで富士山なんて、縁起いいですよね。道はどんなでした?期待どおり?たしかあそこは笹原だった記憶が、、。
ともみ 山道に入る手前にお寺があるんですが、真っ白な雪で覆われていてため息が出るほどきれいでした。ごお〜ん、という鐘の音も聞こえてきて厳かな気分での登り始めになりました。
ゆみッキー 思ったよりも雪があってビックリ!下界は積もっていなかったから。「人型、作れそ〜だよ!」って誰かが叫んでましたよ。
カエル 人型?! 
ナナ 雪の上にばたっ、と倒れて、人のあとをつける、アレです。
カエル それは、私もやってみたいです!でも、もし、下に石があったら、、、なんて考えてしまいそう。(笑)
<2グループに分かれて>
カエル 今回は、きょうこさんが体調不良だったとお聞きしたんですが。
ゆみッキー 実は、私も朝、油っこいものを食べて腹痛をおこして、途中下車してきたんです。
カエル じゃ、具合悪い人が2人いたんですね!
ゆみッキー 私は、正露丸のんでなんとかスッキリすぐ直りました。
きょうこ なんか、バス酔いをしてしまったみたいなんです。最初、大丈夫かなって思ったんですが、10分くらい歩いてみて、やっぱりだめで、、、。
ゆみッキー 私ときょうこさんは、少し遅れて歩いていたのですが、先のみんなに知らせると、ゆみこさんが戻ってきてくれました。
大久保 きょうこさんと私は、あとからゆっくり行くこととして、そこで2グループに分かれました。
きょうこ ホントはムリに登っても途中でみんなに迷惑かけたらかえって申し訳ないんで、「あぁ〜もう今回はあきらめて下山しよう」と思ってたんです。でもゆみこさんがちょっと休んで様子をみてから判断しましょうと言って下さったんです。
カエル では、そこで前のグループ5名、あとから2名、ということですね。ま、2つに分かれても、携帯で連絡とれますしね。山での体調不良は、やっぱりすごく不安でしょう。
きょうこ そうですね〜。あの日の朝はいつもより食事も多めだったくらいに元気だったんですよ。その時はっきりした原因も思い当たらなくて、、、(というか食べ過ぎが原因ってこと?疲れがたまってたのかな〜?)。ただ回復するかどうかわからないのに、ゆみこさんにそばについていただいて悪いな〜って思いました。
カエル その時の対処法を教えていただけると、みんなも参考になると思うのですが。
きょうこ まず体を温かくするとか、深呼吸(鼻から吸って、なるべく少しずつ時間をかけて吐く)すると楽になるよとか。あとはゆみこさんが体調が悪くなった時の話とかきかせていただきました。なんかとっても安心感がありました。
大久保 一般的に、もし気持ちが悪い時は、吐ききってしまえば、たいてい登山に支障はないのでちょと待ってみることですね。そのあと、白湯で水分補給、からっぽの胃袋でしばらく歩いてみて、調子がよいなら、バテないために少したべてみる。今回は帽子と手袋を貸して暖かくして体が冷えないように注意しました。あと、「治りますように」と祈りながら背中さすりました。
きょうこ 大久保さんがそばにいてくれるだけで、安心感がありました。
みほ そういう時って、友達の癒しのパワーって大きいですよね。あと、自然の中にいるというすがすがしさも癒しの一つかも
大久保 30分くらいザックを持ってあげてゆっくりした歩調で様子をみて、足取りもしっかりしてきたので好きなペースで行ってもらいました。そうしたら、まあ速いこと。
きょうこ みんな心配してるだろうな〜申し訳ないな〜っっていう気持ちが無意識に足を速めてた感じがします。実は、山にいる間は本当に元気だったんですが、家に帰ってからどっと疲れがでてしまいました。
<先のグループ5人、その後>
カエル では、前にすすんだ5人はその後どうだったか、まずお聞きしましょう。
みほ 同じコースを行く、40人ほどの団体の方がいました。ゆみこさんが先を歩けるようにと出発したので、歩き始めて15分くらいは、わたしたちが先に歩いていました。でも、衣類の調節をした時に抜かれてしまったんです。
カエル 40人って、かなり大きい団体ですね、、。学校の1クラス分ですよね。
ともみ 中高年の人たちの団体だったんですが、「そっちのねぇちゃんたちと登りてぇな!」なんて言うんです。
カエル からっぽクラブで登ってると、よくありますね。若い女の子の団体って山ではめずらしいから
みほ その40人の通ったあとを行くと、雪が踏み固められていて、すごく歩きにくいんです。どこかで抜きたいな、と思っていたのですが、なかなかいいタイミングがなくて。けっこうそれに気をとられちゃいました。もっとゆっくり風景見れば、、ってあとから思いました。
ゆみッキー 新雪と、ふみかためられたグチャグチャ雪では、全然歩きやすさがちがうよね。
みどり 私は何度も登りでズルズル滑りました。
みほ 登りの時は、ナナさん、ともさん、みどりさん、ゆみッキー、みほの順番でした。ナナさんのペースは快調で、あとから来る2人との連絡をとってもらっていました。
カエル 連絡はしょっちゅうとってたんですか?
ナナ ええ、連絡してみたら、すぐ後から来るというので、嬉しかったです。もしかして帰ってしまったんじゃないかと心配でした。でもしばらくして携帯が圏外になっちゃったんです。
みほ みんなで相談して、とにかく頂上までいこうと。頂上だと携帯が通じるかもしれないし。
ともみ 雪山装備が万全じゃなかったんで、ちょっと不安でした。これから先、下りが特に。
みどり 雪の中を歩くのって本当に体力使いますね。いいトレーニングになります。でも、今回はアイゼンがほしかった〜!
カエル アイゼンをゆみッキーだけが持って来ていたそうですが?
ゆみッキー そうです。おかげさまで、私はけっこうラクラク歩けました。
カエル 大久保さん、アイゼンについての話がでたんですが、どういうものを選ぶといいのかここでアドバイスいただけますか?
大久保 そうですね。軽アイゼンは、簡単なスノートレッキングの他、夏の高山の雪渓歩きにも重宝します。
ゆみッキー 今回、私のアイゼンは4本爪だったのですが、新雪にはちょうどよかったです。
大久保 新雪じゃなくて、氷の状態になってる道には、12本爪のアイゼンがいいです。装着に時間のかかるバンド式より、ワイヤー固定式の方が便利です。家で装着の練習をしておくとあせらずにすみます。買う時は、お店に靴をもっていって、合わせたほうが無難ですよ。ヒールがビンディング式のアイゼンは、靴の踵にコバと呼ばれる引っ掛かりがないと装着できないので要注意です。
カエル これはとても参考になりました!靴もっていってアイゼンを買うなんて、考えてなかったです。ありがとうございます。
<頂上・合流・お昼>
カエル その後頂上で合流できたそうですね。
ともみ そうなんです。到着から10分くらいで二人が来ました。速くてびっくり!
みどり みんなで一緒にお昼が食べられて、ホントによかった。
ゆみッキー お弁当なんですが、みほさんがいきなり牛乳パックに火をつけたのでびっくり、、
みほ キャンプ仲間に教わった牛乳パックのホットサンドを実験しました〜!!ほぼ成功! 
カエル それはおもしろそう。ぜひ作り方を教えてほしいです。
ゆみッキー ゆみッキーも教えてほしいよぅ!
みほ わかりました!(^−^) 作り方はこちら!
カエル 食事がすんだら、こんどは下山の算段ですね。
大久保 合流してから、またルートについてみんなで相談しました。黒い雲も出てきてたので、明星はあきらめて、宮城野へ向かうことにしました。
カエル 山の天気は変わりやすいですからね。雪道ということもありますし。
大久保 日のささない斜面ですと、13時をすぎると氷化が始まります。
カエル 13時でもうコオるんですか、、、。雪の下り道って恐怖ですよね。
<下山・温泉>
カエル 何か、雪道を下る時のアドバイスがあったら、いただけないでしょうか。
大久保 下りは、ストックを長めに調節して、自分の前について第3の支点として、安定をはかること。足をフラットに下ろすこと-そうするとグリップがききます。足幅は、小さく。こんなところでしょうか。
カエル アドバイスありがとうございます。下り、実際はどうでしたか?
ゆみッキー 私はラクラク歩けたので大久保さんにご指名をいただき、先頭をあるくことになりました。滑り止めとのことで。^^;
カエル 滑り止め!ですか、、。
ナナ とにかく楽しくて、夢中できれいな雪景色の中を歩きました。
カエル そうそう、40人の団体の方たちから、「七福神か?」って言われてたとか。
みほ そうなんです。(笑)
ともみ ナナさんと雪合戦したんですよ。
みどり 私は、雪だるま、作りました。
カエル 雪を十分楽しんだ1日だったんですね!帰りに温泉に寄ったそうですが。
ともみ 勘太郎の湯へ行きました。雪道で筋肉つかったので、温泉でほぐして帰りました。
みほ キョーレツに熱かったです。みんなが熱い熱いって、早々に露天に逃げたのに、熱いお湯をものともせずに余裕で入っていたのが、きょうこさん・・・
カエル 今日は、お忙しいところ、お集まりいただき、どうもありがとうございました。
全員 今年もみんなで楽しい山歩きができますように!
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からっぽ対談
〜明神ヶ岳 スノートレッキング編〜
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